当社は1963年の創業以来、一貫して小松製作所のパートナー企業として成長を続けてきました。長年にわたり同社の受託製造(OEM)を手がけ、ユーザーであるお客様の高いご要望とご要求にお応えするために、機械や工場を増設しながら生産体制を築いてきました。自己満足ではなく客観的な視点に立ち、お客様の評価を真摯に受け止めて、改善が必要な個所を見つけてお客様の期待に沿える製品やサービスを作り続けてきました。
当社の主力製品はプレス機械です。プレス機械とはワーク(加工対象物)に対してプレスによる圧力をかけることで加工を行う機械です。プレス加工は自動車産業を始めとする製造業では欠かせない加工方法であり、日本の製造業を支えている技術の一つです。
当社で製造するプレス機械は小型から中型まで様々です。従来型の機械プレスからサーボモーターの駆動よって自由にスライドの速度やモーションを設定できるサーボプレスなどです。また、当社内では製造できない大型プレス機械の駆動部の要であるギヤボックスなどの部品やパーツを加工したり組立し、納品することも当社の大きな業務の一つとなっています
プレス機械はその用途ゆえ、高い剛性と精度を備えていなければなりません。当社では大きいものとなると120トンにもなるプレス機械を製造しています。この超大型の精密機械を作り上げる技術を当社は磨き続けてきました。僅か0.1ミリにこだわった加工と組立の技術はプレス機械以外の産業用機械の製造過程における加工や組み立てにも応用され、多彩な産業にかかわる製品作りを担ってきました。
製品に合わせた大型加工機械やその製造の過程で欠かせない大型クレーンも当社の強みとなっています。最大80/30トンの天井クレーンが当社の粟生工場と川北工場に設置されています。これらの設備を駆使して他では扱えないような大物を加工したり組立したり、様々な分野の様々な製品作りに携わってきました。
高い信頼性を持ったプレス機械でも、20年~30年長期連続使用すれば精度が落ちてきたり、具合の悪いところが出てきたりすることがあります。そんな機械を分解し、メンテナンスを施し、本来の性能をよみがえらせるのがオーバーホールです。 永年の活躍で真っ黒になった機械を分解・洗浄し、一つ一つの部品を検査・見極めしていきます。交換が必要なものは新品と取り換え、引き続き使えるものには調整を施し、もう一度新品同様の姿と性能をよみがえらせていきます。オーバーホール完了後は当社の検査基準をクリアしたうえで出荷しています。最近では国内の工場で活躍を終えたプレス機械にオーバーホールを施し、新興国を中心とした海外各地で再活躍させるというプロジェクトも数多く手掛けています。